2009年 08月 15日
ドラムスキャナー VS エプソンGT-X900 スキャン比較
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かねてからの課題だったエプソンGT-X900(フラットベッドスキャナー)のスキャン解像度やピント問題を解決するには、フィルムスキャンで得られる最良の画像ファイルが必要でした。
その最良の画像を基準にすることによって、GT-X900でのスキャン画像のピントが甘いとか、解像度が良くないとか、そういった判断が出来る様になるワケです。
フィルムのスキャンではドラムスキャナーが最高と言われています。
今回は、ドラムスキャナーで得られた画像ファイルを基準にして、エプソンGT-X900でスキャンした画像を比較してみました。
ドラムスキャナーの機種は不明ですが、以下の仕様でスキャンしています。
[ドラムスキャナーでのスキャン]
フィルム:ブローニー(6×6)
カラープロファイル:sRGB
出力設定:24bitカラー
解像度:350dpi
出力サイズ:444mm×445mm(全紙サイズ相当)
ピクセルサイズ:6120×6135pixel
ファイルサイズ:107.4MB
ファイルタイプ:8bitTIFF
ドラムスキャンしたこの元画像を縦横12.5%縮小して約300KBにjpeg圧縮したのが①画像です。
また元画像の一部(①画像の赤枠部分)を縮小無しで100%表示させたのが②画像になります。(約300KBにJPEG圧縮したのは同様)
①ドラムスキャンしたブローニー(②画像の部分を赤枠で表示。他の部分はあえて変形させている)
②ドラムスキャンした画像の一部分を100%表示
①②のドラムスキャン画像に対して、以下がエプソンGT-X900によるスキャン画像、およびそのレタッチ画像です。スキャンの仕様は以下の通りです。
[GT-X900でのスキャン]
フィルム:ブローニー(6×6)
スキャン方法:フィルムエリアガイド使用
クリアランス:0.5mm(ガラス面から)
カラープロファイル:adobeRGB
出力設定:48bitカラー
解像度:360dpi
出力サイズ:444mm×456mm(全紙サイズ相当)
ピクセルサイズ:6293×6471pixel
ファイルサイズ:233MB
ファイルタイプ:16bitTIFF
GT-X900でスキャンした元画像もファイルサイズが大きくてupできないので、②と同様に一部分の100%画像を③~⑤に示した。
③GT-X900でスキャンした画像ファイルの一部分をレタッチ無しで100%表示。(300KB程度にJPEG圧縮している)
ドラムスキャンの②画像はポジフィルムの種類の合わせてスキャン時に設定を変えているそうで、フィルム毎の発色の特性を考慮してスキャンしているらしい。
ポジをルーペで覗いた印象と比べたら、スキャン画像の方がやや明るめの感じがするが、稲藁の色などはポジと同じように表現されている。
一方GT-X900の③画像は、稲藁の色があきらかにくすんでいて暗めになっている。
また藁のディテールが不鮮明でボケた印象になっている。
④上の画像(③)をJPEG圧縮する前に、トーンカーブで明るさを調整した。
⑤上の画像(④)をJPEG圧縮する前に、アンシャープマスクでシャープネスを調整した。
⑤画像と②画像を比較しても、やはりドラムスキャン画像の方が細かいディテールまで鮮明なのが分かるが、シャープネスを調整すればGT-X900でもかなり似た状況まで近づけられる事も分かりました。
ドラムスキャンはそれなりに費用が掛かりますが、最高の画質を出してくれます。
エプソンGT-X900は明るさや鮮明度の調節は必要ですが、ドラムスキャンに迫る画質が可能。
以上がモニターで見た結果となりましたが、全体を全紙サイズでプリントしても、比較した②~⑤の画像はプリントすると僅か5.5~6cm角の画像です。
今回のプリント結果を見ると、スキャナの差よりもTIFFやpsd(Photoshop Data)から直接プリントしたか、JPEGをプリントしたかの違いの方が大きいようです。
スキャナGT-X900のピント位置の課題は、フィルムエリアガイド使用時でクリアランスを0~3.5mmの範囲で試行してみましたが、0mmまたは0.5mmの場合が「鮮明」であり、3.5mmの場合が最も不鮮明という結果になりました。
フィルムホルダーを使用した場合は、違った結果になると思います。
その最良の画像を基準にすることによって、GT-X900でのスキャン画像のピントが甘いとか、解像度が良くないとか、そういった判断が出来る様になるワケです。
フィルムのスキャンではドラムスキャナーが最高と言われています。
今回は、ドラムスキャナーで得られた画像ファイルを基準にして、エプソンGT-X900でスキャンした画像を比較してみました。
ドラムスキャナーの機種は不明ですが、以下の仕様でスキャンしています。
[ドラムスキャナーでのスキャン]
フィルム:ブローニー(6×6)
カラープロファイル:sRGB
出力設定:24bitカラー
解像度:350dpi
出力サイズ:444mm×445mm(全紙サイズ相当)
ピクセルサイズ:6120×6135pixel
ファイルサイズ:107.4MB
ファイルタイプ:8bitTIFF
ドラムスキャンしたこの元画像を縦横12.5%縮小して約300KBにjpeg圧縮したのが①画像です。
また元画像の一部(①画像の赤枠部分)を縮小無しで100%表示させたのが②画像になります。(約300KBにJPEG圧縮したのは同様)
①ドラムスキャンしたブローニー(②画像の部分を赤枠で表示。他の部分はあえて変形させている)
②ドラムスキャンした画像の一部分を100%表示
①②のドラムスキャン画像に対して、以下がエプソンGT-X900によるスキャン画像、およびそのレタッチ画像です。スキャンの仕様は以下の通りです。
[GT-X900でのスキャン]
フィルム:ブローニー(6×6)
スキャン方法:フィルムエリアガイド使用
クリアランス:0.5mm(ガラス面から)
カラープロファイル:adobeRGB
出力設定:48bitカラー
解像度:360dpi
出力サイズ:444mm×456mm(全紙サイズ相当)
ピクセルサイズ:6293×6471pixel
ファイルサイズ:233MB
ファイルタイプ:16bitTIFF
GT-X900でスキャンした元画像もファイルサイズが大きくてupできないので、②と同様に一部分の100%画像を③~⑤に示した。
③GT-X900でスキャンした画像ファイルの一部分をレタッチ無しで100%表示。(300KB程度にJPEG圧縮している)
ドラムスキャンの②画像はポジフィルムの種類の合わせてスキャン時に設定を変えているそうで、フィルム毎の発色の特性を考慮してスキャンしているらしい。
ポジをルーペで覗いた印象と比べたら、スキャン画像の方がやや明るめの感じがするが、稲藁の色などはポジと同じように表現されている。
一方GT-X900の③画像は、稲藁の色があきらかにくすんでいて暗めになっている。
また藁のディテールが不鮮明でボケた印象になっている。
④上の画像(③)をJPEG圧縮する前に、トーンカーブで明るさを調整した。
⑤上の画像(④)をJPEG圧縮する前に、アンシャープマスクでシャープネスを調整した。
⑤画像と②画像を比較しても、やはりドラムスキャン画像の方が細かいディテールまで鮮明なのが分かるが、シャープネスを調整すればGT-X900でもかなり似た状況まで近づけられる事も分かりました。
ドラムスキャンはそれなりに費用が掛かりますが、最高の画質を出してくれます。
エプソンGT-X900は明るさや鮮明度の調節は必要ですが、ドラムスキャンに迫る画質が可能。
以上がモニターで見た結果となりましたが、全体を全紙サイズでプリントしても、比較した②~⑤の画像はプリントすると僅か5.5~6cm角の画像です。
今回のプリント結果を見ると、スキャナの差よりもTIFFやpsd(Photoshop Data)から直接プリントしたか、JPEGをプリントしたかの違いの方が大きいようです。
スキャナGT-X900のピント位置の課題は、フィルムエリアガイド使用時でクリアランスを0~3.5mmの範囲で試行してみましたが、0mmまたは0.5mmの場合が「鮮明」であり、3.5mmの場合が最も不鮮明という結果になりました。
フィルムホルダーを使用した場合は、違った結果になると思います。
by rgb256color
| 2009-08-15 02:44
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